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第一編 人物誌
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第三章 爛熟期(大阪陣より明治維新迄)
(二八)渡邊圀雄
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渡邊圀雄
諱は觀、又喜久と稱した。父諱は秀、家世々
堺奉行所
與力の職に在つた。【堺に生る】寶曆九年三月北鄕の與力屋敷に生れた。天資剛正、庸行謹愼、年甫めて十七歳御用見習となり、二十歳にして、本職に就いたが偶々病に罹り、痼疾となつて癒えず、乃ち桑原政如を養ふて嗣とし、吏職を襲がしめた。【墓所】寬政五年七月十四日享年三十五歳を以て歿し、
本源院
先代の次に葬つた。(墓誌)