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(五二)策傳

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 【金森宗和に學ぶ】策傳字は日快、京都禪林寺の智空甫叔に師事して内典を修め、(淨土傳燈總系譜)茶湯を金森宗和に習つた。(茶人系傳全集)【正法寺十三世】【安樂菴隱栖】堺正法寺の第十三世となり、(正法寺緣起)美濃立政寺に住し、後京都誓願寺に轉じ、塔頭竹林院に住したが、晚年退隱して、境内に安樂菴を創立して之に居り、(淨土傳燈總系譜)常に風流を樂しんだ。瀧本坊昭乘と親交あり、常に相來往し、昭乘は影像を描いて之を贈り、策傳は親ら道歌を書いて之に題したと傳へてゐる。【安樂菴帛茶湯の名器を藏し、又自ら帛を作り、世に安樂菴帛と稱せられてゐる。(數寄者名匠集)【醒睡笑】元和九年滑稽詼謔の談話數百條を筆錄し、之を醒睡笑と稱した。書中に堺見聞の記事が散見して居る。(醒睡笑)寬永十九年正月八日示寂した。【墓所】世壽八十九、誓願寺に葬つた。(淨土傳燈總系譜)