ビューア該当ページ

(五六)安室宗閑

231 ~ 231 / 897ページ
 宗閑、字は安室、自ら佯狂子と號した。瞳酒糟の印がある。(龍寶山祖師傳卷五、龍寶山大德禪寺世譜)【堺山岡宗無の男】堺の人山岡宗無の子である。(麻野氏系圖)【大德寺住職】後大德寺に登つて、法を江月宗玩に嗣ぎ、寬永十九年三月入寺し、第百七十六世となつた。入院出世の儀式は、古法省略の始めであつた。(紫巖譜略、寶山住持世記上)塔頭瑞源院の二世を繼ぎ、正保四年四月十日世壽五十八歳を以て示寂し、同院に葬つた。【禪師號勅諡】弘化三年正月仁孝天皇大鑑印宗禪師の號を勅諡せられた。(龍寶山大德禪寺世譜)