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第一編 人物誌
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第三章 爛熟期(大阪陣より明治維新迄)
(一三五)半井羊菴
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【宗松の男】
半井羊菴
幼名は小十郞、後慶友に改め、卜養齋と號し、剃髮して
宗卜
と稱した。宗松の二男である。【叔父】
宗卜
の稱は其叔父たる
大德寺
第百九十五世
翠巖
宗珉の與へた安名である。宗珠子なきにより、羊菴後を嗣ぎ、堺に在つて醫生となつた。【辭偈】正德五年八月九日、享年七十二、病に臨んで辭世の偈を書し、「旅宿遲滯七十二年、今日待得皈
二
鄕里天
一
」と。筆を投じて歿した。(
半井家
系圖)