ビューア該当ページ
目次
/
第一編 人物誌
/
第三章 爛熟期(大阪陣より明治維新迄)
(二〇三)古家魯山
344 ~ 345 / 897ページ
【魯嶽の三男】
古家魯山
通稱
辰之助
、名は
殷富
、(沙界人名錄)太郞兵衞(魯嶽)の三男である。年少書を鄕の儒醫〓圓意(號青霞)に學び、頗る詩才に富んだ。【
檀陰餘香
】其取材清新にして雅麗、積んで一卷を爲し、名づけて
檀陰餘香
といひ、
奧野小山
の批正を受けた。又別に二十歳の時、中國、九州に游歷の際の詩稿に、
西游記事
がある。小山等深く望を囑したが、(
檀陰餘香
序)
天保
十四年閏九月十八日、享年二十二歳を以て夭折した。法諱を釋清信といふ。