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目次
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第一編 人物誌
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第三章 爛熟期(大阪陣より明治維新迄)
(二四二)一艸舍丹雀
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【堺の俳人】
一艸舍丹雀
は通稱を
栗山文藏
と云ふ。寶曆十年堺に生れ、俳諧を好んで産を治めず、
春秋菴
紫本に就いて蘊奧を究めた。【其角の流を汲む】其角の俳流、丹雀に至つて五傳したと云はれてゐる。【壽碑の所在】嗣子なく、門人等相胥つて壽碑を
旭蓮社
の兆域に建てた。碑文は文化十年五月、
大德寺
獨菴
の撰書したものである。【辭世】辭世に「夢の世は今朝さめ果てほとゝきす」の句がある。(
一艸舍丹雀
碑文)