ビューア該当ページ
目次
/
第一編 人物誌
/
第三章 爛熟期(大阪陣より明治維新迄)
(二七五)利玄
400 ~ 401 / 897ページ
利玄
は日蓮宗の宗徒で、【圍碁の名手】亦圍碁の名手であつた。【湊村に住す】庵を湊村の海濱に結んで假寓した。(
堺鑑
下、泉刕志卷之一、
全堺詳志
卷之下)【闘技】
利玄
慶長十二年十一月大阪城に本因坊と對局し、秀賴其技を覽た。時に
利玄
四十三歳であつた。翌十三年四月駿府に下り、十日道石と手合をした。【仙洞御所參入】十八年三月仙洞御所に參入して、妙技を賞せられ、更らに名聾を天下に高うした。(當代記卷四、卷八)