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(一三)大福院

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 大福院神降山と號し、通稱北之坊、【位置】綾之町東一丁字馬屋町にあり、眞言宗醍醐派三寶院末、寺格十八等格。當院は織田信長紀州根來寺攻擊の際、同寺の塔頭大福院の本尊を奉じ、天正元年之を當所に徙し、【創建】同年三月阿闍梨法印林清の創建したものである。(大福院調査書)【本尊】本尊不動明王、【堂宇】本堂、庫裏、表門を有し、境内百四十五坪三合七勺。(社寺明細帳)境内に、【天文紀年の板碑】秩父青石に彌陀三尊を陰刻した、天文十七年八月十五日紀年、庚申待供養の板碑一基がある。