札幌市の東縁を画する野幌丘陵は、広島町竹山(標高一一六メートル)付近から北へ延び、江別市街地(江別市文京台で同四〇メートル)まで半島状に平野部に突出している。この丘陵は、ほぼ南北に走る平坦面を境に東西へ緩く傾斜し、浸食により小谷が網状に形成されている。丘陵の北西縁から東縁にかけては、緩斜面・段丘などが発達し低地部と接しているが、西側の緩斜面は厚別台地の東南部、広島町の西の里付近からもみじ台団地の地形面に移行している。この丘陵は、前述した台地群とはまったく性格を異にし、第三章で述べるように、第四紀更新世の堆積物からなり、しかも、その時期の地殻変動によって形成されたものである。