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札幌の後期遺跡

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 札幌市域における縄文時代後期の遺跡は、約三五カ所で、西区前田の紅葉山砂丘地区と発寒川の形成した扇状地などに遺跡が集中するようであるが、他の時期にくらべて遺跡が少なくなる。北海道の縄文時代中期中葉の土器型式として設定された手稲遺跡においても、住居跡、土壙墓などは明らかでない。
 環状列石、環状土籬も、その可能性のあるものは、かつて発寒神社北東の丘にあるN一九遺跡や旧白石村役場付近遺跡などにあったようであるが確かめられないまま市街化の波に没してしまった。