ビューア該当ページ
目次
/
第二編 先史の札幌
/
付章二 先史文化人の形質
/
第三節 道南西部の古人骨
縄文人から近世アイヌへ
335 ~ 335 / 1039ページ
これらの結果を総合すれば、道南西部の続縄文時代恵山期の人々は、いちじるしい多様性を示しながらも、全体としてみれば、縄文人から近世道南
アイヌ
への形態に移行していく過程にある、と考えて良さそうである。
なお、大阪大学解剖学教室は有珠
善光寺
遺跡から、縄文晩期から近世にいたるまでの二十数体の人骨を発掘しているが、その研究結果によれば、縄文晩期から時代とともに頭骨が徐々に繊細化し、しだいに近世
アイヌ
の形態に近づいていく、ということである。