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葎草園(ホップえん)

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 九年九月に設けられたビール醸造所に用いる大麦は、札幌周辺の米国種をあて、香味原料としてのホップははじめ米国からの輸入によったが、北海道がその栽培に適していることから十年四月札幌市街小樽通東側(北二~五条西三丁目通)に園地を設けて植えた。面積は五五〇〇坪で、東京から米国種六四四株、ドイツ種二〇一株を移植し好成績を得た。翌十一年さらに東京から米国種六七七三株を移し、十二年には園地三カ所を加えて第一号、第二号、第三号、第四号の各葎草園ととなえた。坪数は合計一万四二六五坪となった。第一号園内に葎花製造所を設けて各種試験を行い、成績のよい米国種に栽培をしぼった。