この時期
北海道尋常師範学校の卒業生が順次各校に配置されていったが、それは地域の中心的学校、大規模校に限定され、一般の学校には及ばなかった。さらに他府県師範学校卒業生でも補ったが、当然これで充足はできないから、無資格教員が採用され、検定によって有資格教員とすることとした。この結果三十年に入ると現市域内での無資格教員は大幅に減少し、三十二年末の名簿によれば、この時期の教員はすべて訓導・准訓導となっている(
北海道教育雑誌 八三)。こうした状況をふまえて師範学校附属小学校で小学簡易科教員の講習会などが開催され、教育内容の向上を図った。また
北海道教育会はじめ教員団体も種々の活動を行った。
写真-3 小学簡易科教員仮免許状(札幌村郷土記念館)