十八年三月に大津和多理を校長として開校した同校は、二十年に大津が辞職し、札幌区長の浅羽靖(しずか)が校長となり、のち校主も兼ねた。二十一年に漢学科をおき、さらに数学科をおいたが、二十二年に従来の四年の本科の上に予備科をおき、二十三年十一月に中学(予備)科をおくなど内容を充実した。しかし二十四年北鳴学校の開校にともなって生徒数の減少、加えて中学校舎予定地を失うなどの苦境におちいり、一時授業を停止したとも伝えられている。二十六年には商業夜学科も設置された。二十八年に札幌尋常中学校の設置、さらにこの間の農学校予科制度の改正・廃止等の動向の中で、北海英語学校の運営もかなりに困難な面があったようである。