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札北馬鉄の営業

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 営業を開始した札北馬鉄の様子は、沿道付近村落からの雑穀野菜等の運搬、石狩川汽船との連絡、日曜日ごとの石狩川遊覧や石狩浜への海水浴客の運搬など盛況を呈した(北タイ 明44・8・5)。特に物資の輸送は、集積地であり消費都市である札幌への、石狩や当別からの物資販売上重要な役割をになった。大正二年九月の営業成績は、乗客人員八九四八人、その運賃合計一四一七円四〇銭、運搬貨物は九〇〇トン、その運賃一一六〇円五六銭である(北タイ 大2・10・8)。この札北馬車鉄道株式会社は明治四十五年一月二十九日の総会で、札幌軌道株式会社に社名を変更した(北タイ 明45・1・30)。