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銃後奉公的活動

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 これは、慰問袋・慰問状発送に関する件(六件)、勤労奉仕の件(一二件)、海軍志願兵出発(一件)等があげられる。慰問袋は、学校、職場、公区、各種団体等で集められ、札幌聨隊区司令部に送られた。一六公区では五月三十一日に計八個を聨合公区に届けている。この年道庁では、年間の慰問袋募集数を三一万個と決定、これを市町村に割当て、年三回に分け、札幌市の第一回分割当を九〇一〇個と五月一日付で通牒を出した(道新 昭18・5・2)。さらにこの時期盛んになってきたのに勤労奉仕、すなわち動員がある。同年六月五日の市告示で公区勤労奉仕隊編成規程を公布、援農、草刈、昆布巻等の短期出動を主とし、炭鉱、工場等への長期動員にも出動となった(札幌市事務報告)。これにより公区内でも九月十三日菜種蒔き(班有志)、二十五日札幌村芋掘り(三人)、十月三日食料品工場(五人)、同日共同畑菜の間引(四人)、十一月三日甘藍の採集と蔬菜の摘出(二五人)といった具合である。食糧をはじめとする増産のためのほかでもない。