ビューア該当ページ

聖公会幼稚園

905 ~ 905 / 1147ページ
 明治期に設立された、その他の幼稚園に関して若干言及しておくと、四十三年五月にはイギリス人で、日本聖公会北海道地方部監督のアンデレスが南二条西七丁目に私立聖公会幼稚園の設立を申請した(北タイ 明43・5・31)。同幼稚園の設立に当たっては、女性伝道師・ノートンの尽力によるところが大きかった。高津守三郎牧師夫人も経営に参画したが、イギリスからの寄付金も滞ることもあり、経営的に苦しかったが、大正八年までは存続していたと思われる(日本聖公会札幌キリスト教会百年のあゆみ)。同幼稚園は大正四年の『北海タイムス』(大4・3・27)の記事では園名が「聖心幼稚園」と報じられている。記事内容から推測して同一の幼稚園を指していることは確かで、おそらく聖公会幼稚園の名称を変更したものであろう。