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『あかだも』『いしかり』

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 『凍土』より早い昭和二十八年一月、札幌アララギ歌会の編集により『羊蹄』休刊の後継誌として『あかだも』が創刊され二十九年三月まで一五号を出して休刊した。結婚前の堀田綾子(三浦綾子)、小国孝徳加藤美穂長谷川慎吾などが作品を発表している。二十九年九月、上村みのる村上綾朗梅原正らによって復刊され、三十年六月からは武藤善友樋口作太郎、長谷川、小国ら四人交替制の撰歌をするようになった。三十二年一月、通卷四一冊を出して廃刊した。『いしかり』の創刊は三十一年一月。主宰者は芥子澤新之介で毎号「赤鉛筆」という欄で歌に関する感想や主張を述べた。水口幾代吉川万深野庫之介村田良枝大平忠雄らが作品を発表した。四十一年十一月、芥子澤の死去により、四十二年一月の一三〇号を追悼号として終刊。復刊は四十六年二月で水口幾代が編集発行人となった。