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教会数の増加

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 戦前期、札幌市内には天理教(教会数38、昭14現在)、金光教(5)、神習教(2)、御嶽教(みたけきょう)、黒住教、神理教、扶桑教、出雲教(以上各1)などの教会があった(市史、第四巻)。戦後はこれらの教派神道系の教団活動も活発となり、教会数も増加していった。
 昭和三十一年から四十七年までの神道系の宗教法人数は、表5のようになっている(統計書)。
表-5 神道系宗教法人数
昭31昭35昭39昭43昭47
天理教6263677479
金光教55566
御嶽教24566
神道大教111
その他の神道1616111112
単立13
『札幌市統計書』

 教会数が圧倒的に多いのは天理教であるが、次に多いのは金光教と御嶽教であった。金光教は札幌教会(南8西3)が中心となっていたが、戦後は北札幌教会が二十一年、山鼻教会が五十年に解散となるも、札幌南教会(南12西8)が三十五年、もいわ教会(南16西16)が三十八年に設立となっている。
 御嶽教は戦前期は三太気教会(みたけきょうかい)のみであったが、八条(昭28)、札幌(昭28)、国光(昭34)、喜徳(昭34)、南郷(昭36)、転尊(昭43)の各教会が設立されていた。以上の他に、『北海道宗教法人名簿』(昭51)に掲載する、昭和四十年以前に宗教法人へ設立認証されていた教会は次のとおりである。
※黒住教    札幌教会
※神習教    白石支教会
*石鎚本教   敬神、崇敬、神道豊上教会
*神道大和教  札幌扶桑、島稲荷教会
*実行教    伏見教会
*神道大教   三山崇敬札幌、布袋、札幌八幡教会
※神理教    札幌教会
*豊受教    札幌支教会
 神道天行居  日新教会
 天照教    北海道教会

 以上の内、※は昭和十四年以前に教会を設置していた教団、*は十五年から十七年中に宗教結社届けがなされていた教会・信徒組織であるが、ほとんどの教団・教会が戦前期より存在し、活動を続けていたといえる。戦後に札幌へ進出したのは神道天行居(しんどうてんこうきょ)(本部、山口県田布施町)であり、日新教会の創設は三十一年であった。戦後に創設された教団では天照教(てんしょうきょう)(本部、室蘭市)があり、二十八年に室蘭にて泉波秀雄・希三子夫妻によって開教されていた。北海道教会の創設は二十九年である。
 一方、戦後に閉鎖となった教会もあった。神道北海道禊教会(みそぎきょうかい)であるが、同教会は明治十八年に大成教禊教横尾社北海道第一分社として設立されたもので、市内商家の向井家の後援を受けながら、三十八年に神道禊教北海道教会所、四十一年に神道北海道分局神道北海道禊教会と所属、名称を変えて存続していた。戦後は宗教法人化されずに維持されていたが、三十一年に向井家の支援が打ち切られたこともあって閉鎖となっていた。