昭和五十五年に開始された新長総第二次五年計画は、おりからの不況と地方財政危機にもかかわらず順調な進捗を見せ、五十九年度までの執行率は八一・五パーセントに到達、市道舗装率一〇〇パーセント達成、一区一体育館・図書館設置、青少年科学館・ていねプール建設、地下鉄東豊線着工など、ほとんどの計画目標が事業化された(十六期小史)。市は第二次計画を一年繰り上げて終了し、五十九年度から第三次五年計画を実施することとした。
第三次五年計画は①分区関連施設と地区施設の整備(区レベルから地区レベルの施設整備)、②芸術・文化の振興(札幌芸術村建設、市民の芸術文化活動支援)、③福祉と健康の増進(ボランティア活動の促進、老人・障害者の社会参加、福祉施設・スポーツ・レクリエーション施設の整備)、④二一世紀への対応と都市機能強化(高齢化・国際化・情報化に対応した札幌二一世紀構想策定、産業振興、基幹交通網整備、再開発事業、自然保全)、の四つを重点目標に掲げた。総事業費は一兆三六八〇億円(前計画比一一一・五パーセント)であった(新札幌市長期総合計画第三次五年計画)。