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周辺部の中学校の新設―北区を事例として

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 北区は札幌市の北部に位置している。地形は平らで山がないのが特徴であり、東西に一四・四キロメートル、南北に一二・三キロメートルに広がる大地は、かつてはその大半が農業、酪農地帯だったが、人口増加に伴い市街化が進み、住宅地に変わった(概要 平13)。昭和二十二年に新学制が制定された当時の行政区分では、旧札幌市北部とともに、琴似町の北部と篠路村にあたった。当時は、札幌市立北辰中学校と琴似町立新琴似中学校、そして篠路村立篠路中学校の三校があった。中学校全学年が新制となった二十四年の生徒数は、それぞれ一八五四人、二五二人、二二二人と圧倒的に当時の札幌市域の児童数が多い。そのため北辰中学校は二十五年に通学区域を変更して、二十四年創立の美香保中学校に一部生徒を移し、生徒数は一五四〇人となった。このような旧札幌市域との境界付近域の人口増は、三十年の篠路村・琴似町の合併以後も続いた。そのため、三十八年一月には、学田地区に北陽中学校が新設された。創立当初の規模は、三十一年に創立された現東区にある北栄中学校の生徒五九三人と新琴似中学校の生徒六四人などの一・二年それぞれ七学級の計一四学級であった。