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家庭教育

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 家庭教育の重要性は古くからいわれてきたが、とりわけ子どもの生活環境が家族生活、地域社会の変化など家庭の内外において大きな変化を遂げつつあり、家庭の教育力、とくに親の教育力の低下がいわれる中で広く家庭教育が見直されるようになってきた。
 札幌市ではすでに昭和三十九年度から家庭教育学級を開設して現在に至っている。平成十一年度の場合、この「学級」の実施にあたっては、小学校および公・私立幼稚園を対象としてPTAに事業の運営を委託している点が特徴的である。この「学級」の対象は小学校PTA会員および公・私立幼稚園PTA会員であり、学級編成は二〇人以上とし、学習時間は二〇時間以上、学習内容は家庭の教育的機能をはじめとして生活、文化、地域社会など幅広く設定されている。また学習の方法は講義、話し合い、実習、視聴覚教材の活用が重視され、昭和四十二年度からは札幌市家庭教育学級合同学習会が開催されている。その学級数、学級生数などの推移を見ると、ほぼ安定的に定着している状況が窺える(表8参照)。
表-8 家庭教育学級の実施状況
学級数学級生数
昭611405,714
平 21535,752
  81787,370
 121715,338
 141584,746
札幌市教委『札幌市の社会教育』、同『生涯学習事業概要』によって作成。

 また、昭和五十七年度からは区ごとに家庭教育学級センター校を選定して区内の学級ごとの連携・交流や区ごとの合同学習会の開催などにあたっている(センター校は年ごとないし二、三年ごとに交代)。