昭和二十四年度に開館した中島児童会館にはじまる札幌市の児童会館は、公立児童会館として全国の先駆をなし特徴ある活動を展開してきた。四十六年度では八館であったが、その後設置数はさらに増加し、平成三年度で六九館、九年度で九九館に達している。児童会館の規模は昭和五十七年度から、原則として敷地一二〇〇平方メートル、建物四八〇平方メートルを基準として、施設は体育室・図書室・プレイルーム・クラブ室・事務室などとし、職員体制は職員一人、指導員二人(非常勤)を基本としている。事業の内容も、各種つどい(親子工作会、スポーツ大会、星をみる会、映画会、もちつき大会など)、クラブ・サークル活動、野外活動、自主活動、全市合同の児童会館まつり、など多彩である。年間利用者数も年々増加の一途をたどり、小学生を中心に幼児、高校生を含めて平成八年度の実績で一八〇万人に達している。
また、児童会館はすでに昭和五十一年度から市民に開かれた生涯学習の場として時間外開放を行っており(平成八年度利用者数:約二八万人)、さらに小学校の余裕教室などを活用したミニ児童会館としての利用も整備中である。