四十八年に北海道では初めての演劇史となる『北海道演劇史稿』、五十八年に『札幌の演劇』(さっぽろ文庫25)、平成八年には『北海道演劇名鑑』(道銀文化財団)が発行された。札幌ではないが『釧路の美術・演劇』が昭和五十四年に出版され、四十三年に『北海道高校演劇創作劇集Ⅱ』、五十七年に『同Ⅲ』(Ⅰは三十九年)も高文連演劇部から出された。変ったところでは北海道演劇集団(道演集)が、『ほっかいどう演劇』を五十三年から毎年一回発行し、現在まで続いている。取り上げるのは演劇だけでないが、札幌市教育文化財団(現・芸術文化財団)が五十八年から刊行した『札幌芸術文化年鑑』も貴重な資料といえるだろう。
写真-4 「北海道演劇史稿」
出版ではないが、「札幌戦後演劇展」(昭52)と「北海道演劇展」(昭59)が札幌で開催されている。