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鎮座一〇〇年を迎えた社頭

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 昭和四十年(一九六五)、北海道神宮は、前年に明治天皇を増祀して初めての正月を迎えた(旧名札幌神社 市史5上参照)。元日の参拝者は「五割増」の二八万人を数え、混雑を予測して増やした仮設の神符授与所では、破魔矢(はまや)、おみくじを求める人の波で賑(にぎ)わった。破魔矢の授与は三十三年から始まっているが、当時一〇〇〇本だったものを、この年は一万本を準備している。
 四十三年の「北海道百年」に続く四十四年は、「御鎮座百年」の記念すべき年であった。これを契機に、四十年代の北海道神宮敬神婦人会の結成、敬神講社規約改正など氏子組織を整備して、教化活動の伸展を図った。青少年への教化にも積極的に取り組み、ボーイスカウト札幌第一団二〇周年記念式典の挙行(三十四年に神社スカウトとして創設)、ガールスカウト北海道第八団の新設(四十九年)、小学生による境内写生会の開催、少年剣道の指導が始まった。
 境内においては、北一条通の拡張に伴って第一鳥居を移転改修し、末社開拓神社を改修して社殿を新築した。増え続ける参拝者に対しては参集殿の改造を行い、四十五年には神符授与所を新築するとともに、自動車の普及を反映して駐車場を竣工した。ちなみに、同年の国勢調査は、札幌市が一〇〇万人都市となったことを示している。