史料5 寛保三年六月廿一日 覚

   覚え
 この度藩による堤防工事を命じられて、全ての百姓はこれ以上いうことはなく、有り難く存じます。藩による工事が計画通り出来ましたので、一通の証文を差上げます。
        本多相模守領分
  寛保三年     信州水内郡笠倉村
    六月廿一日   名主 九郎右衛門
             組頭 六右衛門
             同  里左衛門
   村上茂左衛門様   惣百姓代
   岡田甚九郎 様      又 六
 
右に記してある事は、工事が済んだ部分の調べが済んだとき、一村ごとにその場所で証文を取るように。