明治天皇の最初の地方巡行は戊辰戦争の鳥羽伏見の戦い直後の慶応4年(1868)3月の大坂行幸でした。肥前はじめ西南15藩の軍艦・蒸気船を大坂に配置し、各藩主が兵を率い総数1655人の供奉で行われました。
慶応4年7月の詔書で江戸は東京と改称され、文武百官2300人を随えた天皇は9月20日に東京行幸のため京都を出発した。行く先々の式内神社に参拝し、農業・漁業の様子を見学し、孝子節婦を褒賞し、困窮者の救済等を行いながら東京に至った。
翌明治2年にも東京再幸が行われるとともに、明治3年には氷川神社行幸が行われた。