第十一編 拾遺雑編

第一 小諸藩日記
 牧野氏が所有している天明三年の日記の抜粋です。七月七日から十二月二十二日まで記され、「拾遺」とはいえ、三十二ページをついやしています。天明の大噴火と、それにともなう小諸藩の対応などがわかる第一次資料として貴重な日記です。
 
第二 黒酒の垂糟
 小諸町の山田辨道が著した『浅間神社考』の補遺です。
 
第三 道行鳴渡村千鳥
 作者はわかりませんが、天明の飢饉について詩歌風に書いたものです。
 
 本文が終わると、写真入りの広告が多数載せられています。広告の一つ一つが、明治後期の小諸地域と商業の様子を知ることのできる貴重な資料であるといえます。