松代案内 4 文武学校
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文武学校の西向かい、「文武学校の黒門」で親しまれる松代藩の藩校。八代幸貫が佐久間象山らの意見を入れ、藩士子弟の文武奨励を目的に、水戸の弘道館にならって創設された。九代幸教が意思を継ぎ造営、安政二年(一八五五)開校。敷地三〇八九ヘクタール、建坪一五〇五ヘクタール。漢学を学ぶ文学所と御役所、西洋砲術を学ぶ東序、漢方西洋医学を学ぶ西序の二校舎、剣術所、柔術所、槍術所、文庫蔵などがあった。近代教育を先駆けた象山らの影響もあり、各藩の藩校にあった孔子廟は孔子廟は設けていない。明治維新後も取り壊されることなく小学校校舎として使われ、建学当時の遺構をそのまま現存させている。現在も、小学校の授業で使うこともあり、また弓術場、剣術場や展覧会場などにも使われている他、映画や時代劇のロケにもしばしば利用されている。国指定の史跡。