松代案内 13 日暮庵
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江戸時代後期の建築で、現在は飲食店として使われている。外観は近世武家屋敷の面影をよく伝えている。殿町は上級武家屋敷によって構成された近世松代城下町の中心地区。『日暮硯』で知られる松代藩中興の牽引者・恩田杢民親の弟・民格の屋敷主屋で、女流画家・恩田緑蔭が暮らした家。屋敷内社として祀られている稲荷社は明治五年再建のもの。八田本家の鎮守伊勢社、秋葉社も合祀。町人文化をも垣間見ることができる。『日暮し庵」座敷棟は築一五〇年で、恩田緑蔭はその一隅に設えた画室・桜雲亭で絵を描き続けた。八田家伝来の「緑蔭の小箪笥」に保存されていた作品、遺品は「日暮し庵」で見ることができる。
にお休み&蕎麦処としても知られ、松代ならではの長芋を使い、地元の味噌を入れてつくる「麦とろごはん」が名物。国登録有形文化財