古筆鑑

古筆鑑


古筆鑑(こひつかがみ)     [目録を見る]   [ 宝物解説へ ]
 古筆鑑とは、名筆の鑑賞や筆者の鑑定のために、経巻や和歌、漢詩書、消息などの巻子本や冊子本からその一部を切り取って収集し、帖に編集したものである。
 勝興寺本は、表裏40面に聖武天皇、光明皇后、後鳥羽院の写経断簡から始まり、天皇、公家、武将、高僧などの懐紙や消息など合わせて114の断簡が貼られている。むろん、全てが真筆ではないが、名筆も多い。採られた筆者の下限からして、江戸時代中期の編集ではなかろうか。研究が待たれる。