法妙禅尼真影(十代顕幸室)(ほうみょうぜんにしんえい) [目録を見る] [ 宝物解説へ ]
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勝興寺には歴代の肖像画に加え、第7代住職・蓮誓(1455~1521)以降の住職夫人の肖像画も伝わる。裏書に「法妙禅尼」と墨書される法妙(?~1603)は、勝興寺第10代住職・顕幸(1555~1604)の夫人で、内衣に白地の法衣と被物を着け、右手に念珠を持って高麗縁の上畳に斜め右向きに座している。
法妙の父は越前の大名・朝倉義景(1533~73)で、天正元年(1573)に入輿した。一方母方の祖父は、顕幸と同じく細川晴元(1514~63)で、顕幸とは従兄弟同士になる。本図の裏書は本願寺第12世・准如、願主は子の妙従尼。
(高田克宏)
【参考文献】『釈尊と親鸞 親鸞編 第6期出品 解説』龍谷大学 龍谷ミュージアム,平成24年(2012)