法薫像(十九代)(ほうくんぞう) [目録を見る] [ 宝物解説へ ]
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勝興寺第19代住職・法薫は、本願寺第17世・法如(1707~89)の十男(あるいは九男)として、宝暦8年(1758)正月13日に誕生し、天保2年(1831)9月29日に往生した。
明和7年(1770)に得度し、勝興寺に入寺している。先代住職の法暢(1745~1810)が、継嗣のなかった前田家第10代当主・前田重教(しげみち)の後継として還俗し第11代当主・治脩(はるなが)となったため、現在の本堂を再建する事業を引き継いだ。安永4年(1775)、法如の名により、幕財を依頼する消息が出され、寛政7年(1795)に現在の本堂が竣工した。
法薫はその他、享和3年(1803)に風趣が失われつつあった布勢湖の景色を絵師・原在中(はらざいちゅう)(1750~1837)に描かせ、在京の公家たちに和歌を詠ませた巻物を制作したことでも知られる。
なお法薫画像は、別に33回忌に制作されたものがある。
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