菊桐紋蒔絵文台(きくきりもんまきえぶんだい)・
硯箱(すずりばこ)
[目録を見る] [ 宝物解説へ ] 寺伝によれば、どちらも光格天皇(在位1772~1817)よりの拝領品であるという。
文台は、筆返しのある方形の天板に4脚をつけ、金色模様の打ち出し金具を四隅と縁の中央部につける。模様は朱漆で中塗りした上に透き漆の上塗を施した朱漆溜塗地に、数個の研ぎ出し金平蒔絵書割の菊紋と桐紋および影菊紋と影桐紋を対照的に配置し、簡素で品格が高い。
硯箱は文台と同様の朱漆溜塗地に菊桐紋装飾を施した隅丸甲高の箱体で、中身の中央に硯と水滴、左右に筆、小刀および墨を置いている。