蒔絵碁盤(まきえごばん)・
将棋盤(しょうぎばん)・
双六盤(すごろくばん)
[目録を見る] [ 宝物解説へ ] 碁、将棋、双六はいずれも盤を用いる遊戯で、三種は合わせて「三面」と呼ばれる。大名婚礼調度の中では貝桶、香道具などと共に夫人の居間の一隅に並べられるもので、三面は通常揃いの蒔絵が施される。
本資料は、碁盤・碁笥(ごけ)、将棋盤・駒箱、双六盤・双六筒などの全面に同じ図柄がつけられている。側面は雲梨地に金銀蒔絵の菊唐草文を品よく張り巡らし、要所に円で囲んだ大きい金銀高蒔絵の葵紋を数個散らしている。
本資料は関白鷹司家から勝興寺第20代住職・本成に入輿した広悟(?~1867)が、輿入れの際に徳川家から贈られ持参したものといわれる。