筑豊石炭礦業史年表

キーワード:第5群水運
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No 年表種別 年月日表記 西暦 できごと 備考
1 生産・流通(明治21~) 明治二九年.1.- 1896/1 九州鉄道・豊州鉄道,伊田・後藤寺両停車場に停滞する田川採炭坑の貯炭を門司・後藤寺間1日1回の臨時石炭貨車で運炭開始.門司港に送炭中の田川採炭坑石炭は1日1000t,石炭貨車1日150輌. 542
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2 生産・流通(明治21~) 明治二九年.2.5 1896/2/5 田川採炭本坑,後藤寺駅より石炭の鉄道輸送開始,川崎付近の石炭も後藤寺駅まで荷馬車で送炭('97.10.26大藪炭坑引込線,'99.1.24大藪新坑引込線開通). 502
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3 地域社会 明治二九年.2.25 1896/2/25 豊州鉄道,伊田・後藤寺間(1マイル70チェーン)開業,旅客・貨物輸送を開始.汽車発着5回.運賃上等4銭,中等3銭,下等2銭. 332/484
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4 地域社会 明治二九年.3.15 1896/3/15 関門汽船(株)仮開業,関門の小蒸気船主により組織創立委員長守永久吉,委員徳永安兵衛ほか(9.27設立).
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5 地域社会 明治二九年.4.1 1896/4/1 筑豊鉄道,若松・折尾間に複線開通. 571
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6 地域社会 明治二九年.4.4 1896/4/4 鉄道局に出願中の鉄道新設について本免状決定したもの-豊州鉄道奈良・下山田間,金辺鉄道小倉・熊田間,筑豊鉄道金田・伊田間,同延長線,金田・糸田間,下山田・上山田間.却下されたもの-香春鉄道金田・糒・香春間,筑豊鉄道糒・香春間. 542
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7 生産・流通(明治21~) 明治二九年.7.20 1896/7/20 豊州鉄道運炭線,延長出願中のところ下記に仮免状下付.後藤寺・起行炭坑間,後藤寺・大藪坑・豊国炭坑間,大藪坑・峰地炭坑・小松炭坑間,香春・金川村間,後藤寺・川崎間,伊田・添田間. 542
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8 企業・労働・災害(明治21~) 明治二九年.8.15 1896/8/15 筑豊炭田,鉄道の開通で舟運衰退.回船所有者らは唐津石炭仲買者山内喜兵衛と相談,川艜70余艘を唐津港へ回航. 181
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9 地域社会 明治二九年.8.- 1896/8 香春馬車鉄道,敷設を出願.路線田川郡香春・添田間7マイル,発起人林芳太郎・宮城仲意ら. 542
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10 地域社会 明治二九年.10.1 1896/10/1 沓尾築港会社の設立を出願,京都郡今元村沓尾の海岸10万坪に港湾建般を計画,発起人久良知重敏. 542
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11 地域社会 明治二九年.10.1 1896/10/1 九州倉庫(株)門司本店開業(門司倉庫は解散),社長渡辺至,若松・長崎・八代などに支店を設置. 736
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12 地域社会 明治二九年.10.-~11.- 1896/10~
1896/11
鉄道の敷設出願が相次ぐ.北豊鉄道,築上郡椎田・豊津・香春・赤池・鯰田・飯塚間.幸福鉄道,嘉穂郡幸袋・鞍手郡若宮・宗像郡福間間,発起人船越権之助ら.遠鞍鉄道,遠賀郡埴生・鞍手郡木月・室木間.豊前運炭鉄道,京都郡沓尾・田川郡勾金・添田間,資本金25万円,発起人伊田村松田与重ら.筑東鉄道,遠賀郡江川・水巻・頃末・中間・大辻間など. 542
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13 生産・流通(明治21~) 明治二九年.11.7 1896/11/7 初音丸(三菱所有船),若松港より石炭を積込み長崎に向う.三菱,若松における石炭の汽船積込みのはじめ. 510
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14 地域社会 この年 1896 ▷大隈峠(嘉穂郡大隈・田川郡猪膝間)県営で改修工事に着手,隧道の長さ86m,道路幅員4.5m('98年完工). 552
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15 生産・流通(明治21~) この年 1896 ▷若松港の着炭,陸運124万t・川艜83万t,以後陸運が優勢. 572
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16 地域社会 明治三〇年.3.14 1897/3/14 添田鉄道会社,発起人会を企救郡小倉町で開催.
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17 生産・流通(明治21~) 明治三〇年.4.21 1897/4/21 許斐鷹介ほか10人が出願した鞍手郡下境村より遠賀郡長津村を経て九鉄黒崎駅に至る筑紫運炭鉄道に本免状下附される. 707
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18 地域社会 明治三〇年.4.23 1897/4/23 筑豊鉄道,九州鉄道と合併契約書を締結.8.26九鉄は筑豊鉄道社線を延長線とすることの免許を受く.10.1両社はすべての手続を終る. 382/707
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19 地域社会 明治三〇年.11.5 1897/11/5 九州鉄道,臨時株主総会を開き,筑紫運炭鉄道計画の中間・木屋瀬間,鞍手鉄道計画の遠賀川・室木間,小倉鉄道計画の戸畑・小倉間の敷設権買収を決議. 382/707
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20 生産・流通(明治21~) 明治三〇年.11.下旬 1897/11 田川郡神田村金田停車場,赤池・金谷・金田・豊国等大炭坑の運炭停車場として1日230万斤,年間8億万斤余を輸送し盛況. 542
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21 全国石炭関係 明治三一年.1.20 1898/1/20 九州鉄道,早岐・佐世保,大村・早岐間が開業し佐世保軍港との連絡成る. 333
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22 地域社会 明治三一年.1.下旬 1898/1 金辺鉄道,企救郡呼野村と田川郡採銅所間1里の隧道工事に着手. 542
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23 地域社会 明治三一年.2.8 1898/2/8 九州鉄道,筑豊線臼井・下山田間開業. 484/382
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24 生産・流通(明治21~) 明治三一年.2.中旬 1898/2 田川郡鉄道沿線の各炭坑で貯炭多量のため,九州,豊州両鉄道共通の石炭夜行列車の運行を決定. 542
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25 地域社会 明治三一年.3.1 1898/3/1 九州鉄道は臨時株主総会で船越鉄道の計画線64マイルの敷設権を買収決議. 382
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26 地域社会 明治三一年.3.29 1898/3/29 嘉穂郡平恒分岐点・平恒間,中泉・日焼間,日焼分岐点・藤棚間,飯塚・忠隈間の鉄道開通. 484/382
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27 地域社会 明治三一年.3.30 1898/3/30 若松築港(株),若松港第1次拡張工事開始.水深干潮面下20尺,船路幅員70間,工費160万円,若松港でホイスト起重機の使用を始める. 571
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28 地域社会 明治三一年.5.20 1898/5/20 九州鉄道,遠賀川・室木間,中間・木屋瀬間,博多・篠栗間,仲原・宇美間の支線を出願. 382
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29 生産・流通(明治21~) 明治三一年.6.上旬 1898/6 嘉穂郡主要炭坑,貨車不足による貯炭増加のため奨励金の廃止,解雇などの措置をとるもの相次ぐ.6.16九鉄筑豊線,若松・直方間4回,直方・飯塚間3回の夜行運炭列車を開始,1日60余万斤の輸送増. 542
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30 生産・流通(明治21~) 明治三一年.6.- 1898/6 筑豊4郡の川艜数6784艘,うち4間艜5137艘,3間艜1647艘,遠賀郡4間艜2922艘・3間艜769艘,鞍手郡4間艜836艘・3間艜294艘,嘉穂郡4間艜842艘・3間艜286艘,田川郡4間艜467艘・3間艜298艘.川艜運賃は'98年8月に比べ2倍~3倍に騰貴. 542
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31 地域社会 明治三一年.7.20 1898/7/20 内務省雇外国技師,イ=デレーキ(オランダ),洞海湾浚渫につき調査. 630
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32 地域社会 明治三一年.10.25 1898/10/25 九州鉄道,添田(西添田)・庄間47チェーン開通. 332
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33 地域社会 明治三一年.11.25 1898/11/25 九州鉄道,磯光・菅牟田間開通. 332
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34 地域社会 明治三二年.1.25 1899/1/25 豊州鉄道,香春(勾金駅)・夏吉間の営業開始.1マイル37チェーン. 542
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35 地域社会 明治三二年.2.10 1899/2/10 本洞分岐点・本洞間(0.4マイル)鉄道開通.3.25金田・伊田間(3.8マイル)開通.7月後藤寺・川崎間(3.0マイル),川崎・大任間開通. 484/332/382
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36 生産・流通(明治21~) 明治三二年.2.13 1899/2/13 貝島太助,笠松村・勝野駅間4マイル30チェーンの専用運炭鉄道許可を申請(1900年1月起工,1901年2月竣工,工費14万0064円余). 68/333
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37 地域社会 明治三二年.3.15 1899/3/15 豊鉄,宇佐・門司間直通列車廃止,後藤寺・門司間直通列車を開始. 542
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38 地域社会 明治三二年.3.- 1899/3 金辺鉄道,金辺トンネルを貫通予定のところ,掘り進んだ隧道が中央部で合致せず工事遅延. 539
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39 地域社会 明治三二年.4.- 1899/4 豊鉄後藤寺駅の開設とともに中津商人の駅前進出目立つ. 542
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40 生産・流通(明治21~) 明治三二年.7.10 1899/7/10 豊州鉄道,後藤寺・池尻・川崎・第一大任の各貨物駅開業. 332/333
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41 生産・流通(明治21~) 明治三二年.8.1 1899/8/1 原六郎,田川郡川崎村東川崎・川崎停車場間の運炭鉄道敷設出願中のところ免許される. 542
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42 生産・流通(明治21~) この年 1899 ▷大任炭坑(田川郡)開坑,年末に豊州鉄道大任線が開通し出炭量も13万tに増加(1900年春には22万tに達する). 417
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43 地域社会 明治三三年.4.13 1900/4/13 豊州鉄道,川崎・添田間,伊田・伊加利間の免許状下付される(豊鉄は2線とも着工せず). 382
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44 生産・流通(明治21~) 明治三三年.4.- 1900/4 原六郎,大任運炭鉄道の名称で敷設許可を申請中の川崎・島廻間運炭線を豊州鉄道へ権利を委譲.5.14豊鉄に建設認可. 542/382
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45 企業・労働・災害(明治21~) 明治三三年.5.7 1900/5/7 鉱業組合水運部総会,派出所廃止,堀川通船監督存廃などを審議. 542
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46 地域社会 明治三三年.6.13 1900/6/13 豊州鉄道,行橋・恒見間の貨物専用鉄道の建設の仮免状下付される(のち失効となる). 382
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47 生産・流通(明治21~) 明治三三年.9.17 1900/9/17 明治第一・第二坑間の池代越の隧道開通し中泉駅への運炭線路が完成.従来300艘の川艜と契約運炭をしていたがこれより貨車積みに切替える. 214
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48 地域社会 明治三三年.9.17 1900/9/17 九州鉄道,糒停車場営業開始. 332/695
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49 地域社会 明治三四年.1.15 1901/1/15 小倉築港協議会開会,金辺鉄道と田川各炭坑々主の三角同盟成立の機運成熟.小倉市当局のほか,青柳代議士・平岡浩太郎・蔵内次郎作など地方有力者を加え株式組織にする事業方針を決定. 542
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50 生産・流通(明治21~) 明治三四年.2.13 1901/2/13 勝野駅・桐野間の専用運炭鉄道開通,総工費12万2000円余. 68
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