筑豊石炭礦業史年表

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No 年表種別 年月日表記 西暦 できごと 備考
1 全国石炭関係 大正二年.5.20 1913/5/20 フィリッピン総督府用米国陸軍燃料炭納入('13年7月~'14年6月の分),三井物産に落札(峰地塊炭・田川塊炭8万5500t,1t当り5ドル85セント~6ドル20セント). 542
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2 全国石炭関係 大正三年.7.28 1914/7/28 第1次世界大戦はじまる.8.23日本,ドイツに対し宣戦布告.9.2日本軍山東省竜口に上陸.10.4赤道以北のドイツ領南洋諸島を占領.11.7青島を占領.
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3 全国石炭関係 大正三年.8.10 1914/8/10 香港政庁,軍用炭に月2万t宛5ヵ月間合計10万tの日本炭を指名購買.この月英国政府,カーヂフ炭をはじめ全英国の石炭輸出を禁止.更に濠洲炭の供給制限もあって,日本炭への注文増加.このため石炭界が活気づき,三井・三菱・古河・安川の四社,大阪で協議会を開催して対策を講じる. 318/542
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4 地域社会 大正三年.8.16 1914/8/16 第18師団および下関野砲兵隊に動員令下る.8.28出発,青島攻略に向かう.11.8青島陥落.12.6より門司に帰還. 542
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5 地域社会 大正三年.11.15 1914/11/15 青島におけるドイツ軍俘虜1234人,印度丸で門司に入港. 542
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6 全国石炭関係 大正四年.3.6 1915/3/6 7月より向こう1ヵ年間,フィリッピン駐屯アメリカ陸軍に納める石炭11万1000余t,日・米・比三国競争入札の結果,比価111万ペソで三井物産(株)が落札. 318
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7 全国石炭関係 大正四年.4.- 1915/4 上海をはじめ南部一帯および天津を除く北部地域で排日貨熱たかまる.中国政府,政府関係の会社・工場用炭にすべて開平炭を使用させる. 318
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8 全国石炭関係 この年 1915 ▷日華条約の締結により,満蒙9鉱山の試掘および採掘権を獲得. 200/318
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9 全国石炭関係 この年 1915 *外国船の東洋来航減少により石炭輸出不振.本年度輸出高292万4092t(輸出港別,三池90万0483t・若松83万0558t・門司41万8101t・唐津38万3298t・室蘭14万6270t,口ノ津3万3429t・長崎9万6410t). 480
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10 全国石炭関係 この年 1916 *大戦の影響で沈滞していた石炭界が,内地一般経済界の回復・諸工業の勃興・本邦船舶の海外発展などに起因する石炭需要の増加と共に,過去二年の不況を脱して炭価騰貴,出炭制限解除により出炭量増加.また各炭坑間の坑夫争奪激化. 181/318
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11 全国石炭関係 この年 1916 *石炭輸出高301万6947t(中国121万1021t・関東州3706t・香港74万0350t・英領印度2万0409t・海峡植民地40万3673t・フィリッピン36万3228t). 480
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12 全国石炭関係 大正六年.6.- 1917/6 明治鉱業(株・資),朝鮮平安南道江東郡晩達面の無煙炭坑区を総督府から無償譲渡を受ける.'18年12月大成炭坑の起業に着手. 214
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13 全国石炭関係 大正六年.9.12 1917/9/12 台湾炭礦(株)設立,金包里炭田開発('19年8月基隆炭礦(株)に経営委託). 246
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14 全国石炭関係 大正六年.9.- 1917/9 大戦以来,炭価・鉄価の暴騰により地方ガス会社の解散20社以上におよぶ. 146
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15 全国石炭関係 この年 1917 *欧州戦乱の継続に伴い,わが国経済界が画期的黄金時代を迎え,新規工業の勃興・本邦石炭の海外需要増大などから炭業界もまた稀有の活況を呈し,炭価の昻騰相次ぎ出炭高も増加.新規炭坑の開坑多く,前年の炭坑数50坑から233坑に激増.石炭山出願件数,試掘5723・採掘98.'15年に比して6倍強の激増. 480/542
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16 生産・流通(明治21~) この年 1917 *筑豊炭の輸出,上海40万5284t,漢口6万9702t,広東2万7721t,香港34万2244t,シンガポール8万9587t. 318
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17 全国石炭関係 大正七年.3.27 1918/3/27 三井鉱山,基隆炭礦(株)を設立し台湾に進出.資本金250万円(出資率,鉱山・物産各30%,顔雲年40%).19年木村鉱業を買収,1000万円に増資. 246/208
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18 全国石炭関係 大正七年.春.- 1918/4 世界的インフルエンザとなったスペイン風邪わが国に伝わり,翌年にかけて大流行.死者15万人に及ぶ.
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19 全国石炭関係 大正七年.6.初旬 1918/6 フィリッピン群島米陸軍用石炭,'19年度購買入札の結果,三井物産7万t(三池炭)・開〓社(秦皇島)8万4000t(林西炭)を納入.このほかコドリガル商会はマニラ鉄道会社用炭6万tを,芳谷および相知炭t当り49ペソ以内で納入. 376
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20 全国石炭関係 大正七年.8.2 1918/8/2 政府,シベリア出兵を宣言.
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21 地域社会 大正七年.8.2 1918/8/2 第12師団司令部・第12旅団司令部,シベリヤ出兵の動員令下る. 736
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22 全国石炭関係 大正七年.11.11 1918/11/11 ドイツ,連合国と休戦協定調印.第1次世界大戦おわる.
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23 全国石炭関係 この年 1918 ▷明治鉱業(株・資)が中心となり満州採炭(株)設立.西安炭田(東北地区遼寧省)における日本人の合弁権獲得をめぐる活動を統一,指導性をにぎる. 214
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24 地域社会 大正八年.1.30 1919/1/30 シベリア出征中の第12師団,この日より門司に帰還,上陸開始.7.13までの間に相次いで帰還. 453/542
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25 全国石炭関係 大正八年.3.1 1919/3/1 京城・平壌などで朝鮮独立宣言発表,示威運動朝鮮全土に拡大(3.1運動).
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26 全国石炭関係 大正八年.5.- 1919/5 日石・宝田・三菱・大倉・久原の5社共同出資で北樺太油田開発のため北辰会を組織('25.6.7北樺太石油設立により解散). 386
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27 全国石炭関係 この年 1919 *石炭輸出高149万7082t(中国50万9947t,香港30万4663t,海峡植民地26万6982t,フィリッピン21万6573t). 376
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28 全国石炭関係 大正九年.1.10 1920/1/10 ベルサイユ条約公布,平和回復の詔書.
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29 全国石炭関係 大正一〇年.12.13 1921/12/13 日・英・米・仏4国条約調印('23.8.17批准書寄託,同時に日英同盟条約終了).
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30 全国石炭関係 大正一一年.4.1 1922/4/1 平壌鉱業所,軍用煉炭原料の関係上海軍省に移管.朝鮮総督府,平壌鉱業所官制を廃止. 60/628
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31 全国石炭関係 この年 1923 *石炭輸入額,輸出額を上廻る(輸入炭171万2851t,輸出炭158万6899t.輸出炭中の筑豊炭38万t)撫順・開平・山東・仏印炭の内地市場進出増加. 318/376
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32 全国石炭関係 この年 1924 ▷石炭輸出高172万4982t(中国100万0602t,関東州1543t,香港40万3769t,フィリッピン12万1672t海峡植民地5万8836t). 480
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33 全国石炭関係 この年 1924 ▷石炭輸入高201万1658t(中国57万7121,関東州113万9261t,仏領印度19万1617t).満州炭輸入量100万tを超え,国内炭圧迫をうけ不況に拍車.各炭坑設備を改善し出炭能力の拡張に努める. 480
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34 全国石炭関係 大正一四年.4.15 1925/4/15 台湾石底炭の販売,三井物産扱いとなる.この年三井物産の扱高115万t(台湾全体の70%). 246
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35 全国石炭関係 この年 1925 *石炭輸出高271万6071t(中国191万3057t,関東州4253t,香港38万7071t,海峡植民地16万3637t,フィリッピン16万1678t). 480
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36 全国石炭関係 この年 1926 ▷朝鮮総督府,無烟炭田開発のため,平安南道保留炭田を開放,同時に民間所有中未着手区域120坑区を合併して新会社組織による積極的開発を促進. 258
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