解題・説明
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柳井ライオンズクラブが、読書週間にちなみ、当時の柳井図書館(現:白壁ふれあい広場隣の住宅地)の前に建てて寄贈し、昭和39年11月7日除幕式を行った。書は河村晩翠氏。柳井図書館が旧周防銀行の建物(現:柳井市町並み資料館)に移転したため、碑も移した。 独歩が、田布施町麻里布の浅海家に仮寓していた明治24年、近所の二少女に「よく勉強するように」と書き与えたものといわれている。
国木田独歩の像 明治の文豪・国木田独歩(1871~1908)は、20歳から23歳までの多感な青年期を父母とともに、柳井で過ごした。「柳井」を国許と呼び、帰国するとか、帰省するなどと記している。 数ある作品の中で、短編「少年の悲哀」「置土産」は柳井での生活がモチーフとなっている。 ここに建つ像は、22歳の頃の写真をもとに山本辰昭が制作したものである。銘板の「山林に自由存す」は、独歩の直筆を複製し刻んだもの。
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