旧郷地村の紅林家が所蔵していた文書(2019.8.29寄贈)。昭島では唯一の中世文書です。昭和47年(1972)に同家新築の際、発見されました。
文書は、次の計4点があります。
1. 紅林八兵衛宛 北条氏政感状 元亀2年(1571)
2. 同人宛 北条氏照印判状 元亀4年(1573)
3. 同人宛 北条幻庵感状 元亀2年(1571)
4. 同人宛 おなへ母書状 年号不詳(戦国時代)
紅林八兵衛の出自は今のところ不明ですが、戦国期の古文書としてきわめて貴重な資料であることが明らかになりました。とりわけ「おなへ母書状」は、当時の女性の手紙としては珍しく、これほどの文字の書ける女性は相当の人であったと考えられます。