平の渡し(大神の渡し)跡

  • 【所在地】東京都昭島市大神町4-24先
多摩川エリア 原始~古代・中世の記憶

平の渡し道標でもふれた、現昭島市大神町と八王子市平町を結んでいた渡し。

上流の拝島の渡しが開設される前からあった古い渡しで、『新編武蔵風土記稿』には「古は阿弥陀寺の辺より河原に出て、渡船をへて平村に達せし」と記述されています。つまり、古くは少し下流の宮沢村にあったようです。また、天正18年(1590)、八王子城を視察した徳川家康がここを渡って川越方面に向かったという伝承があります。

近代になると、渡しの運営は大神村が中心となり、実質は「大神の渡し」でした。平地区が成隣小学校学区域だった時期があり、当時の子ども達は船や板橋を使って通学しました。

  • 大神グラウンドにある渡し説明板

    大神グラウンドにある渡し説明板

  • 八王子市平町の渡し場跡

    八王子市平町の渡し場跡
    (対岸に成隣小学校が見える)

  • 渡しに通じる坂道は都道。「馬坂」の名前がある(成隣小学校西)

    渡しに通じる坂道は都道。「馬坂」の名前がある(成隣小学校西)