カムチャツカ、樺太、アムールなど東シベリアに広く分布するシマリスの1亜種で、エゾリス同様、亀田山脈の森林地帯に生息しているがエゾリスより、やや高地に多い。土中に営巣し、秋にはマツ類の毯(きゅう)果、その他の果実を貯蔵する。冬期は休眠するが、しばしば目を覚して食物をとり排出を行い、再び休眠するといった生活を春まで繰り返す。最近、谷地頭町近くの函館山山麓の雑木林で数頭のシマリスを見かけるが、飼育中の逃亡か、故意に放たれたものかであって自然分布ではない。また、愛玩(がん)用として広く飼育されているチョウセンシマリスかエゾシマリスかの分明もさだかでない。
なお、道内の森林地帯に生息しているエゾモモンガは、前後肢(し)間の飛膜によって滑空するが、当地域での分布は確認されていない。