生活の定着

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 中世の庶民生活については史料が少なく詳細は不明だが、貞治の碑永享の鰐口など、宗教関係の遺物からして、ある程度の文化水準を想定することができる。特に志海苔町出土の古銭からは、先住者であるアイヌの生活権を大きく侵害する和人の実生活が、定着しつつあったことが察知される。