運上屋を会所に

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 こうして新たな商人を御用聞として上から把握して、流通の拠点となる要港をおさえ、同時に蝦夷地各場所では、旧来場所請負人の場所経営の中心となっていた運上屋会所と改め、幕吏を在勤させ、これまでの運上屋の機能のほかに、公務をも執行する出張役所としての性格をもたせた。そして各地の建物は、ほとんど建て替えられ、その周囲には旅宿所をはじめ倉庫、作事小屋、番屋などが数多く増築された。