目次
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通説編第1巻 第3編 古代・中世・近世
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第5章 箱館開港
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第3節 弁天岬台場及び五稜郭築造
箱館の繁栄を助ける
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五稜郭
庁舎
弁天岬台場
と
五稜郭
とは
箱館
の警備を厳にし、かつ宏壮の観を添えたのはもちろん、この築造が
箱館
市街の繁栄に及ぼした影響も大きく、その工費は20万両の大金を費やし、数年にわたって数多の人夫を使用して、盛時には実に人夫5、6000人に達したといい、これがため
箱館
は大いに賑わい、従って戸口は増加してその発展を助長させた。また亀田には役人をはじめ住民も漸次に移住し、安政5年2月には足軽長屋の付近には、すでに湯屋が開業され、数年後には料理店まで開店する者があった。