寺院の立地と建物

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 銭亀沢地区には現在六つの寺院が存在している。図4・3・5に示すとおり、銭亀沢地区では神社は町ごとに一つ以上存在しているのに対し、寺院の場合、銭亀町に大願寺(浄土宗)、石崎町に勝願寺(浄土宗)・観意寺(真宗大谷派)・妙応寺(日蓮宗)そして鶴野町に善宝寺(曹洞宗)・西願寺(真宗)といった具合にかたよって分布している。また、勝願寺・観意寺・善宝寺の三寺に関しては、いずれも敷地を隣り合わせて建っており、寺町の様相を呈している。この原因としては、寺院の運営は、檀家の経済によって維持されるため、比較的人口の多い村に各宗派の寺院が集中したのではないかと考えられる(『函館市史』都市・住文化編)。