昭和二十八年

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・一月五日 北西の強風のため午後九時二十分、第三有功丸三十六屯十二名乗組、午後十時第十二吉粧丸八十屯二十四名乗組、共に銚子海岸に座礁する。
・四月五日 二年ぶりに青函連絡船夜間運行再開。昭和二十八年に入って浮遊機雷の流入が激減し、防雷対策に万全を期した上で夜間運行を再開する。しかし七月に入って再び機雷発見され夜間運行中止となる。この時の機雷は朝鮮戦争の時敷設されたものが、海流に乗って津軽海峡に流れこんだものだと云われている。
・五月 椴法華避難港早期完成を陳情。
・六月六日 函館海上保安部椴法華分室庁舎下海岸沿岸町村の寄付により建設される。
・八月一日 恵山岬灯台・霧信号所・無線方位信号所を統合し「恵山岬航路標識事務所」とする。
・八月十一日 椴法華港改修工事着工。
 実際には予算的に恵まれず、防波堤の修理と予備調査が長く、本格的な防波堤工事が開始されたのは、二年後の昭和二十九年度の第一次五ヵ年計画港湾施設建設の時からである。
・八月 ヤミ米一升、百五十円。
・九月一日 町村合併促進法公布。
 昭和二十八年十月一日より昭和三十一年九月三十日までを有効期限として、人口八千人未満の小規模町村を合併させ、地方自治の充実を図ろうとするものであり、我が椴法華村も昭和二十九年二月に、椴法華村・尻岸内村・戸井村の合併問題が渡島支庁より投げかけられる。
・九月二十一日 椴法華中学校学校図書館開設する。
 村内の各家庭からスルメイカ一把(二十枚)の寄付を仰いで設置されたものである。
・十月五日 村道椴法華線並びに椴法華重要線の道々昇格を陳情する。
・十二月二十五日 椴法華役場庁舎戦災復旧工事竣工(九十坪)
・この年、イカ漁不振。