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南茅部町長 飯 田 満
郷土南茅部町は、往古から昆布の名産地として知られ、北海道建網大謀網発祥の地として定置漁業の盛んな町です。
尾札部村と臼尻村が合併して、昭和三十四年五月、南茅部村が発足、同年九
月町制施行となりました。
郷土の創始以来、沿岸漁業ひとすじに生きてきた町として、昭和五十三年に漁業開拓三百年を祝い、町民憲章・町の歌・町の花・町の木・町の鳥を制定しました。
さきに小林露竹編「南茅部町史年表」(昭和42年)が発刊されていました。同五十三年秋、佐藤貞勝町長の手によって町史編集室が設けられ、翌年四月編纂審議会委員・編集委員を委嘱して町史編集調査に着手しました。専門分野はそれぞれ専門家に執筆をお願いしました。
北海道大学教授東出功先生には、町史編集の始めから、いろいろご指導ご助言をいただきましたことを心からお礼申し上げます。
市立函館図書館・北海道立文書館ほか道内市町村史研究の方々から公私にわたり資料の提供や調査に対する指導協力をいただきました。とくに町内の史料調査には多くの方々の資料提供など積極的な調査への協力がありました。町内・町外の関係者の方々に深く感謝を申し上げます。
永年にわたり編集を支えてくださいました編纂審議会委員の方々のご理解ご支援に厚く御礼を申し上げます。
ここに漁業に生きる町の歴史を編むことが出来ましたことを喜び、今後とも郷土南茅部町をはぐくむ道標となれば幸いと存じます。
関係各位のご尽力ご協力に深く敬意を表し発刊のことばに代えます。
昭和六十二年三月