目次
/
第六編 漁業
/
第一章 郷土の漁業
/
第四節 鰮・鰊漁業
/
鰊漁業
尾札部 西谷福太郎(明治一九生)談
983 ~ 984 / 1210ページ
一三歳のとき〓内藤の鰊網に雇われて、
野田追
の東、物岱(ものたい)(落部)の場所にいった。
〓内藤では落部の東、茂無部でも鰊網をたてた。
四月から五月の月まで行ってくる。四〇日ぐらいの漁期で、昔の金や八〇円から一〇〇円の歩方が配当(あた)る。
各自(めいめい)、樽をもっていって、鰊の鮨を漬けて土産に持ち帰った。
尾札部
の〓秋本も、〓秋本でも
追鰊
をやっていたという。沿岸の多くの漁家が、春の事業として町外に進出していっていた。