地熱開発調査

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昭和五九年夏、国の地熱開発のボーリングの要請が南茅部町へ知らされた。
 国費事業としての万畳敷地区への新たな展開となる。
 飯田町長は、慎重な配慮のなかで町議会と協議し、地元温泉関係者の承諾を得て対象地域に指定され、国のボーリング調査がすすめられた。
 三か年計画、総事業費一六億円である。早速、事務所を臼尻二三四-一、南茅部町生活改善センターにおく。所長二本柳常治。
  昭和五九年  初年度
          四ケ所
    六〇年  二年度
          四ケ所
    六一年  三年度
          二ケ所
 
     地熱調査の概要
一、目的    地熱の現況を調査し、発電が可能な場合、将来、民間による地熱発電所を促進することを目的とする。
二、調査区域  臼尻三森山袴腰岳、黒羽尻を結ぶ面積約七、九〇〇ヘクタール(南茅部町区域六、四〇〇ヘクタール、函館市区域一、五〇〇ヘクタール)
三、事業主体  新エネルギー総合開発機構(略称 新エネ機構)
        英文名New Energy Devel opment Organization(略称 NEDO ネド)
四、調査費   最大枠約一四億円
五、調査内容 1、地熱資源賦存状況調査
         ①地表地質調査 ②地化学調査 ③物理探査(熱流量、地震、電気、電磁等) ④構造ボーリング(平均一、〇〇〇メートル級二本) ⑤精密構造ボーリング(平均一、五〇〇メートル級三本)
       2、環境調査
         ①地表調査(気象、大気、水質、騒音、振動、地盤、動植物、景観、温泉等)
         ②地下調査 微小地震観測、環境ボーリング(平均一、五〇〇メートル級二本)
       3、評価
六、地元温泉業者の同意 温泉業者 五