東広島市立図書館/東広島市デジタルアーカイブ
③オオサンショウウオがピンチ?
のん太がせん門家の清水先生とはなしていると、オオサンショウウオが話しはじめました。
やあ。ぼくはオオサンショウウオの「オト丸」だよ。東広島市立豊栄(とよさか)小学校のスクールキャラクターなんだ。
オオサンショウウオのことを調べてくれてありがとう。 きょうみをもってくれてうれしいよ。
画像 【資料】オオサンショウウオのキャラクター「オト丸」
(出典:山﨑大海氏提供、以下同じ)
わ!オオサンショウウオがしゃべってる!
のん太の画像
これから、ぼくのことについてもっとくわしくしょうかいするから、なんでもしつ問してね。
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清水先生は、オオサンショウウオの数がへっていることを心配していました。
オオサンショウウオはどこに生息(せいそく)しているのでしょうか?
ぼくがくらしているところを赤い色でぬってみたよ。 どんなところに住んでいるかな。
画像 【資料タイトル】 【資料】オオサンショウウオの分布図(ぶんぷず)
(出典:広島市安佐動物公園提供)
西日本の山の中が赤くぬられているね。 オオサンショウウオは、世界でも、西日本のかぎられたキレイな川にしか住んでいない、めずらしい生きものなんだ。
特別天然記念物(とくべつてんねんきねんぶつ)にも指定されているよ。 特別天然記念物は、国が法律(ほうりつ)で大事にするように定めた自然や生きもののことだ。 いわば生きた国宝(こくほう)なんだね。
のんたの画像
もしぼくを見つけても、勝手にさわったりつかまえたりしないでね。 法律で禁止(きんし)されているよ。
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こんなに大事にされているのに、数がへっているんだぁ。
のん太の画像
オオサンショウウオは今では数がへってきていて、絶滅(ぜつめつ)が心配されています。
なぜオオサンショウウオの数がへってきているのでしょうか?
ぼくたちは、ふだんはキレイな川に住んでいて、石と石のすきまや土手を隠れ家(かくれが)にしているよ。
繁殖(はんしょく)の季節になると、川を登って、川岸のあなを巣穴(すあな)にするんだ。 だから、一生のうちに、なんども川を登ったり下ったりするんだよ。
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オオサンショウウオのくらしと数がへっていることには、どんな関係があるんだろう?
のん太の画像
のん太は、もう一度近くの川に行ってみました。
オオサンショウウオが住めない理由を考えてみましょう。
【資料タイトル】 【資料】黒瀬川中流の様子
(2020年5月28日撮影)
そういえば、川べりは固いコンクリートでおおわれているね。
それに、川の流れが階段(かいだん)みたいになっているところもあったよ。
のん太の画像
川にある階段みたいなところを堰堤(えんてい)というよ。
じっさいにぼくの友だちが堰堤を登る様子を見てみて。
画像 【資料タイトル】 【資料】川に作られた堰堤
(出典:広島市安佐動物公園提供)
【資料タイトル】 【資料】堰堤を登るオオサンショウウオ
(出典:桑原一司氏提供)
【資料タイトル】 【資料】堰堤を登って穴があいた足のうら
(出典:広島市安佐動物公園提供)
あしに大きな穴があいてしまっているね。 いたそうだなあ…これじゃ登れないね。
固いコンクリートの川べりは、オオサンショウウオのくらしに向いていないんだね。
のん太の画像
最近の川は、川べりがコンクリートにおおわれているところが多いんだ。
川の環境(かんきょう)が変わることで、繁殖(はんしょく)のために川を登ることができなくなることがあるんだね。 また、川べりが工事をされると、隠れ家や巣穴を作ることができなくなってしまうこともあるんだよ。
のんたの画像
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